「貫」貫徹するためには何が必要?



 初心貫徹という言葉が好きです。いえ、好きというよりは憧れ。何事もスタートするのは簡単ですが、それなりの形になるまでやり続けるのって難しい。
 特に私のような好奇心の固まりには至難の業でした。書道でさえ10年以上のブランクが空いてしまったのですから・・・。

 「継続は力なり」小学校の頃、この貼り紙が廊下にありました。とにかく続けてさえいれば形になるなんて本当?いくつもの疑問がわきました。
 センスがなかったらどうする?地味な努力に耐えられる?子供だった私にも不思議に思えましたが、センスや努力以前に、継続できるかどうかは当初の動機に左右されるということを、大人になってから知ったのです。

 私はかつて資格マニアでした。TOEICやワープロ、簿記など、好奇心にまかせて10以上は取りました。すべて就職のためです。いい会社に就職して、いいお給料をもらえたらラッキーだよね、という下心から。

 もちろん役に立ちませんでした。簿記2級に至っては、経理課に配属させられるという噂を聞き付けて履歴書から消したほどです。スタートしたからにはコツコツ頑張って1級まで取ってプロを気取りたいと思っても、結局、下心は貫徹できないんだと実感しました。

 初心は「ういごころ」と読みます。初々しさと下心ではまるで違いますよね。そういえば書道に関して言えば、おばあちゃんになったら習字の先生になりたいな、単純にそう思っただけなのです。次に何かを始める時は、動機が下心なのか初心なのかを必ずチェックしなければと意を決したのでした。

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